手のひらに収まりそうな、軽量な黒いプラスチックのボディ。 パッと見は、まるで特撮ヒーローのガジェットか、おもちゃのように見えるかもしれません。 ZOOM G1 Fourです。

「プラスチックだし、初心者が最初に買う『つなぎ』の機材でしょ?」 「音なんて、どうせデジタル臭いんでしょ?」
もしそう思ってスルーしているなら、もったいない! この機材は、初心者にとっては「音の教科書」であり、上級者にとっては「最強のサブ機」です。
今回は、なぜプロのギタリストすらも、この「1万円でお釣りが来る黒いプラスチックの箱」を愛用するのか? その恐るべきコスパの秘密を徹底解説します。
1.「安さ」が異常。価格破壊にも程がある
まず、値段がおかしいです。 新品でも8,000円〜9,000円程度。中古ならもっと安く手に入ります。
この価格で、何が入っていると思いますか?
- 70種類以上のエフェクター(歪み、空間系、飛び道具etc…)
- 13種類のアンプモデル(Fender、Marshall、MESAなど)
- リズムマシン(ドラム音源)
- ルーパー(録音機能)
- チューナー
コンパクトエフェクター1個分の値段で、「楽器屋まるごと1店舗分」の機能が入っています。 「とりあえず色々なエフェクターを試してみたい」という人が、これを買わずに何を買うと言うのでしょうか。
2.「練習の質」が劇的に上がる2つの機能
G1 Fourを買うべき最大の理由。それは音質もさることながら、「練習ツール」として優秀すぎるからです。
① リズムマシン
ただのメトロノーム「ピッ、ピッ、ピッ」に合わせて練習するのは退屈ですよね? G1 Fourには、ロック、ポップス、ジャズなど、リアルなドラムパターンが入っています。 ドラムに合わせて弾くだけで、練習が「セッション」に変わります。
② ルーパー機能
これが最強です。自分のギターを録音して、その上でソロを弾くことができます。
これを繰り返すだけで、リズム感とアドリブ力が爆発的に向上します。 この環境が、単三電池4本で、どこでも作れるのです。
3.音質は「80点」取れるクオリティ
「でも、音は安っぽくないの?」 正直に言いましょう。10万円の高級機材と比べれば、音の解像度は負けます。
しかし、「ブラインドテストで聞き分けられるか?」と言われたら、ほとんどの人が騙されるレベルです。 ZOOMの最新のデジタル技術は本当に凄いです。 特に「Marshall」や「Diezel」などのハイゲインアンプのモデリングは、ヘッドホンで聴くと「あれ?今アンプ鳴らしてるっけ?」と錯覚するほどの迫力があります。
「自宅練習」や「YouTubeへの弾いてみた投稿」なら、これで十分すぎるクオリティです。
4.「G1 Four」と「G1X Four」どっちを買う?
この機種には、ペダルが付いている「G1X Four」という兄弟機があります。 違いは「右側にペダルがあるかないか」だけです。
| 機種 | G1 Four(ペダルなし) | G1X Four(ペダルあり) |
|---|---|---|
| おすすめな人 | とにかく小さく持ち運びたい人。 ギグバッグのポケットに入れたい人。 | ワウペダルやボリュームペダルを 使いたい人。 |
中古ショップ的なアドバイスとしては、「迷ったらペダル付き(X)を買っておけ」です。 後から「ワウを使いたい!」と思った時に、ペダルがないと買い直す羽目になるからです。 サイズもそこまで大きく変わりません。
まとめ:ギグバッグのポケットに「安心」を
初心者の方には「最初の一台」として。 上級者の方には「スタジオ練習用」や、メイン機材が壊れた時の「緊急用サブ機」として。
G1 Fourは、あらゆるギタリストの要望に応えてくれる「スイスアーミーナイフ」のような機材です。
「見た目がプラスチックだから」と食わず嫌いせず、一度ヘッドホンを繋いで弾いてみてください。 その音の良さと便利さに、きっとニヤリとしてしまうはずです。



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