ファズというエフェクターは、魅力的ですが、同時に「面倒くさい」機材でもあります。 繋ぐ場所を選び、気温で音が変わり、ノイズも多い。 「それが味だ」と言われても、ライブでのトラブルは避けたいのが本音ですよね。
そんな悩めるギタリストへの回答が、日本のBOSSから提示されました。 銀色のプレートが輝く「技 WAZA CRAFT」シリーズ、FZ-1Wです。

「BOSSのファズって、昔のFZ-5(デジタル)とは違うの?」 「アナログ回路で、本当にヴィンテージの音が出るの?」
断言します。これはデジタルではありません。フルアナログ回路です。 しかも、「ヴィンテージの音が出るのに、ヴィンテージの弱点が一切ない」という、魔法のようなペダルです。
今回は、中古エフェクター専門店として数々の名機を見てきた私たちが、なぜFZ-1Wが「現代のファズの最適解」と呼ばれるのか、その理由を紐解きます。
1.スイッチひとつで「60年代」と「現代」を行き来する
FZ-1Wの最大の特徴は、本体にある「V(ヴィンテージ)/ M(モダン)」の切り替えスイッチです。 これ一つで、全く別キャラクターのファズに化けます。
V(ヴィンテージ)モード
60年代の初期ファズ(Maestro FZ-1やTone Benderなど)を意識したサウンド。 「ブチブチ」としたゲート感(音が途切れる感じ)と、きらびやかな高域が特徴です。 ローリング・ストーンズの「サティスファクション」のリフのような、「枯れた、いなたい音」が欲しいならこちら。
M(モダン)モード
現代の音楽シーンに合わせた、BOSS独自のチューニング。 ヴィンテージモードよりも中低域が太く、サステイン(音の伸び)が圧倒的に長いです。 単体でも十分に歪むため、「太いリードソロ」や「轟音バッキング」にはこちらが最適です。
1台で「レトロな飛び道具」と「実戦的なリード用」を使い分けられるお得感!
2.最大の革命。「どこに繋いでも音が変わらない」
これこそが、FZ-1Wを選ぶ最大の理由です。 一般的なヴィンテージ・ファズ(Fuzz Faceなど)は、インピーダンスの関係で「エフェクターボードの一番最初」に繋がないと、音がペラペラになってしまいます。
しかし、FZ-1WはBOSSの技術力により、その問題を解決しました。
ワウペダルの後ろに繋いでもOK! (普通のファズだと発振して使い物になりません)
スイッチャーの中に組み込んでもOK! (バッファが入っていても音が劣化しません)
つまり、「普通の歪みペダルと同じ感覚で、ボードの好きな場所に配置できる」のです。 これは、複雑なボードを組む現代のギタリストにとって、涙が出るほど嬉しい仕様です。

3.もちろん「鈴鳴り」もできる
ファズ好きが気にするポイント。「ギターのボリュームを絞ったらクリーンになるか(鈴鳴り)」について。 結論から言うと、めちゃくちゃ綺麗になります。
特に「ヴィンテージモード」での鈴鳴りは絶品です。 シリコン・トランジスタを使用していますが、硬さはなく、非常に音楽的な響きを持っています。 BOSSの技術者が、耳でパーツを選定してチューニングした「執念」を感じるポイントです。
4.ノイズレスで、壊れない安心感
ヴィンテージ・ファズは、スイッチを踏むと「バチッ」とノイズが乗ったり、ラジオの電波を拾ったりすることがあります。 FZ-1Wにはそれがありません。
- 圧倒的なローノイズ ゲインを上げても「サーーー」というノイズが極めて少ない。
- BOSS筐体の耐久性 戦車のように頑丈。ライブ中に蹴っ飛ばしても壊れません。
- 入手しやすさ どこでも買えて、修理も安心。
「良い音は欲しいけど、機材トラブルでライブを台無しにしたくない」。 そんなプロフェッショナルな考えを持つあなたにこそ、このペダルは相応しいです。
まとめ:ファズの「上がり」機材
「ファズ沼」という言葉があります。 理想のファズを求めて、何台も何十台も買い換える長い旅。
BOSS FZ-1Wは、その旅を終わらせる「上がり」の機材になるポテンシャルを持っています。 ヴィンテージのロマンと、現代のユーザビリティが、この小さな筐体に奇跡的なバランスで同居しているからです。
気難しいヴィンテージ機材に疲れたあなた。 一度、日本の「技」に触れてみませんか?




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