エレキギターの醍醐味といえば、アンプから出る「ギュイーン!」という歪んだ音ですよね。 でも、楽器屋さんやネットショップを見ると、歪みエフェクターだけで何百種類もあって、どれを選べばいいか途方に暮れていませんか?

「オーバードライブとディストーション、何が違うの?」 「初心者は安いのから始めたほうがいい?」
教科書的な説明は他のサイトに任せましょう。 今回は、中古エフェクター専門店である当店が、「失敗しない選び方」と「買った後に後悔しないための知識」を、本音で解説します。
1.そもそも「歪み」って何?(30秒で理解)
難しい電気の仕組みは覚えなくてOKです。 料理で例えるなら、「ギターの音」という素材をどう調理するかの違いです。
・オーバードライブ(Overdrive) 【炒め物】 素材の味(ギター本来の音)を残しつつ、焦げ目(歪み)をつけて香ばしくしたもの。 用途:ポップス、ロック、ブルース
・ディストーション(Distortion) 【揚げ物】 衣をつけてガッツリ揚げる。素材の味より「衣のサクサク感(激しい歪み)」が主役。 用途:ハードロック、パンク、メタル
・ファズ(Fuzz) 【激辛料理】 原型がなくなるほど煮崩して、スパイスを大量投入。ハマると抜け出せない中毒性。 用途:グランジ、サイケデリック、飛び道具
初心者が最初に買うなら、汎用性の高い「オーバードライブ」か、分かりやすくロックな音がする「ディストーション」のどちらかがおすすめです。
2.店員が教える「失敗しない選び方」3つの基準
何百台ものエフェクターを見てきた私たちが、自信を持って言える「選び方の基準」があります。
① 「好きなギタリスト」と同じジャンルを選ぶ
これが最短ルートです。憧れのあの人が「BOSSの黄色い箱(OD-3)」を使っているなら、迷わずそれを買いましょう。 「同じ機材を使っている」という事実だけで、練習のモチベーションは爆上がりします。
② 中古市場で「値段が落ちない」ものを選ぶ
もし合わなかった時のことを考えてみましょう。 無名ブランドの新品(5,000円)は、売る時に二束三文です。 しかし、BOSSやIbanezなどの定番品は、中古でも値段が落ちません。
- 定番品を買う」ということは、「実質レンタル料だけで試せる」ということ。
迷ったら定番ブランド。これはお財布を守るための鉄則です。
③ 「見た目」で選ぶ(これ、本気です)
足元に置いて、踏むたびにワクワクするかどうか。 色は好きか? デザインはカッコいいか? 理屈抜きに「愛せる見た目」のペダルは、不思議といい音がするものです。
3.プロはこう使う!「歪み2個使い」の秘密
ここで一つ、他の初心者と差をつけるテクニックを教えます。 上手い人の足元を見ると、歪みエフェクターが2個置いてあることがよくあります。 これは「使い分け」ではなく、「重ねがけ(スタッキング)」しているのです。
自分の基本となる音を作るペダル。
メインの手前にもう1個、歪みの弱いペダル(オーバードライブなど)を繋ぐ。
ソロの時に手前のペダルを踏むと、音が太くなり、サステイン(音の伸び)が劇的に伸びる!
「最初は1個しか買っちゃダメ」なんてルールはありません。 もし予算が許すなら、メインの歪みと一緒に、中古の安いオーバードライブをもう1個買ってみてください。世界が変わりますよ。

4.当店おすすめの「間違いない」名機たち
最後に、これを買っておけば絶対に後悔しない、永遠のスタンダードを紹介します。
・BOSS / BD-2 (Blues Driver) 【迷ったらこれ】 プロ愛用者多数。クリーンから激しい歪みまで、手元のボリュームで自在に操れる名機。

・BOSS / DS-1 (Distortion) 【ロックの王道】 誰もが聴いたことのある「あの」ディストーションサウンド。初めての1台に最適。

・Ibanez / TS9 (Tube Screamer) 【中音域の魔術師】 単体で使うもよし、他の歪みと組み合わせてブースターにするもよし。

まとめ:まずは「踏む」楽しさを知ろう
エフェクターは、あなたのギターライフを彩るスパイスです。 難しく考えず、まずは直感で選んだ1台を足元に置いて、スイッチを踏んでみてください。
アンプから出る音が変わった瞬間、きっと今までよりもギターを弾くのが楽しくなるはずです。



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