ギターを始めて少し経つと、必ず思うことがあります。 「好きなアーティストのあの音、アンプだけじゃ出ないぞ?」
その正体こそがエフェクターです。 足元でカチッと踏むだけで、あなたの部屋がライブハウスになり、下手な演奏も(ちょっとだけ)上手く聞こえる魔法のアイテム。

「でも、種類が多すぎて何を買えばいいか分からない…」
そんなあなたへ。中古エフェクター専門店として、何千台もの機材を見てきた私たちが、「絶対に失敗しない最初の一歩」を教えます。 難しい電気の話は一切ナシ。これを読めば、今日からあなたは「音作りの沼」の住人です。
1.エフェクターは「料理の調味料」だ
エフェクターの種類を覚えるのは大変ですが、「料理」に例えると一発で理解できます。 ギターの音(素材)を、どう調理するか? これだけです。
① 歪み(ひずみ)系 【焼く・揚げる】 素材に焦げ目をつける。ロックな音の基本。 (オーバードライブ、ディストーションなど)
② 空間(くうかん)系 【お皿・盛り付け】 音を響かせて、広がりを持たせる。上手く聞こえる魔法。 (リバーブ、ディレイなど)
③ モジュレーション系 【スパイス】 音を揺らして、独特の風味をつける。 (コーラス、フェイザーなど)
初心者がまず手に入れるべきは、間違いなく「① 歪み系」です。 これがないと、エレキギターの楽しさは半分も味わえません。
2.究極の選択 「マルチ」か「コンパクト」か?
初心者が最初にぶつかる壁。 「全部入りの便利マシン(マルチ)」を買うか、「プロっぽい単機能(コンパクト)」を買うか。
中古ショップの店員として、本音で答えます。
結論:最初は「コンパクト」を買え!
| マルチエフェクター | コンパクトエフェクター | |
| できること | 100種類の音が出る | 1種類の音しか出ない |
| 操作 | 画面を見ながら設定 | ツマミを回すだけ |
| 学び | 便利すぎて構造が分からない | 音の変化が直感でわかる |
確かにマルチは便利です。しかし、機能が多すぎて**「音作り迷子」**になり、結局プリセット(最初から入っている音)しか使わなくなる人が後を絶ちません。
コンパクトなら、ツマミは3つくらいしかありません。 「ここを回せば歪む」「ここを回せば音が大きくなる」。 この「自分で音を作った!」という体験こそが、あなたを上達させるのです。

3.失敗しない「最初の一台」の選び方
では、何を買えばいいのか? 絶対に後悔しない選び方のルールはこれです。
「ド定番」の中古品を買うこと。
「人と違うマニアックなものが欲しい」? いえ、最初は我慢してください。
BOSSやIbanezなどの「定番」は、世界中のプロが認めたから定番なのです。 そして何より、中古市場で値段が落ちません。
もし買ってみて「なんか違うな」と思っても、買った値段に近い金額で売れます。 つまり、「実質レンタル料だけで試せる」ということ。 これが、賢いギタリストの機材術です。
4.おすすめ!最初の「神機」3選
迷ったらこれを買ってください。歴史が証明した名機たちです。
- BOSS / BD-2 (Blues Driver) プロ使用率No.1。クリーンから激しいロックまでこれ1台でOK。
- BOSS / DS-1 (Distortion) 新品でも安い、中古ならもっと安い。カート・コバーンも愛した王道のロックサウンド。
- Ibanez / TS9 (Tube Screamer) 中音域に特徴がある、プロ御用達のブースター。バンドで音が埋もれません。
それぞれの細かい解説は下記の記事をご覧ください。



5.まとめ:さあ、沼へようこそ
エフェクターは、ただの機械ではありません。 あなたの感情を増幅させるスピーカーです。
悲しい時は深いリバーブを。 怒りをぶつけたい時は激しいディストーションを。
まずは気に入った色のコンパクトエフェクターを1個、足元に置いてみてください。 スイッチを踏んだ瞬間、あなたのギター人生が「第2章」へ進むはずです。



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